●新・日本万華鏡博物館からの新しいお知らせ
●NHK「チコちゃんに叱られる」で万華鏡が取り上げられます
2024年3月8日19:57より、NHKの「チコちゃんに叱られる」で万華鏡がとりあげられることになり、日本万華鏡博物館館長の大熊が、万華鏡作家の皆さんとともに出演することになりました。
再放送は9日の8:15からです。
お楽しみに!
●毎日文化センター 夏休みの一日講座で「万華鏡をつくる」お申込み受付中
お申し込みは 03-3213-4768 毎日文化センター まで
●日本万華鏡博物館・スペシャル万華鏡教室
4ミラーで、大宇宙を動かす
回転する車輪万華鏡を作る
4ミラーを組み、鏡の先端に2つのビーズケースを設け、色の系統を分けて自分の好きな色合いを楽しむ。ホイールの動きがまるで大宇宙を回しているようです。不思議でともかく面白い万華鏡です。久々のスペシャル万華鏡教室になり、日本万華鏡博物館オリジナルのキットです。日本万華鏡大賞展に数々入賞している実松弘明さんと斉藤浩代さんの考案で、実松さんがキットを作ってくれました。
日時: 23年7月30日(第5日曜日)午後1時~
会場:日本万華鏡博物館(川口市幸町2-1-18-101)
東京駅から京浜東北線で川口駅まで25分。
川口駅東口から徒歩5分、「幸町小学校南」という信号の角になります。
会費: 1万6000円 (限定8本、先着順)
参加希望者は Tel.048-255-2422か Fax.048-255-2423で、
日本万華鏡博物館 大熊 までお申し込みください。
参加者は、はさみ、ビニールテープをお持ちください。
●2023年 夏の特別企画展のお知らせ
チャットGPTやAIに頼るな!! 生き生きとした文化が、
我々の生活に密着した「昭和30年代の万華鏡展」
2023年夏の特別企画 7月21日(金)~9月18日(月・祝日)
2年前に特集した「懐かしの昭和万華鏡展」に続く第2弾。昭和の中でも特に昭和文化を生き生きと活動させていた時代である「昭和30年代」にフォーカスし、その時代を感じさせてくれる万華鏡を見ていただきます。スマホの中だけに未来を見るのではなく、自分の生き方と時代や世間を、自分で動かしてきた「昭和30年代」の生活を大事にし、いくらでも誤魔化されてしまうAIに頼らないように生きていきたいものだ。
昭和30年(1955)はヒーローが続々と生まれた時であり、映画の「七人の侍」「石原裕次郎」、リングを舞台とした力道山の活躍、ここから、人間の生活と二人三脚でヴィヴィッドな文化が始まる。生活の中に「家電時代」がスタートするのもこの年。家電はその後、華やかなフラワーデザインが人気を博し、万華鏡の筒にも華やかな花が咲いた。当時の万華鏡はほとんどが輸出品であり、アメリカの子供たちに親しまれていた。もちろん日本でも売られていたのだが、夏の高温多湿、冬の乾燥が影響してか、当時の万華鏡は日本に残っていない。
昭和34年は現上皇と美智子さんのご成婚、そして加山雄三の若大将映画の流行、長嶋茂雄がグラウンドを駆け回り、平和をアピールした時代でもある。万華鏡は先端のビーズが入ったケースを自分の好きなタイプに交換できる「SNAP – IN HEADS」のKALEIDOSCOPE が人気を集めた。自分の好きなように変化させ、おもちゃも生き生きとして触れる文化の一つであった。戦後ようやく日本も平和国家として認められ始めた。同時に日本でもアメリカでも、着せ替え人形が親しまれたが、万華鏡も筒を回して、その絵がいろいろな組み合わせを楽しむものが作られている。文化も生活もおもちゃも生きていた時代であり、自分で好きなように変化させ、作り替えることができた。そういう時代がやってきたのである。
昭和39年(1964)は東京オリンピック開催年。開催したのか、やってないんだか訳の分からない2021年の第二次東京オリンピックより、日本の名を世界に刻み込んだ文化的出来事であった。残念なことにオリンピックのお土産として万華鏡はなかったようで、オリンピックの万華鏡は見たことがない。文化とモノが合体し、お土産品として登場してくるのは大阪万博になるが、昭和41年のビートルズ来日で、そのビートルズの万華鏡がその後、ヨーロッパで楽しまれたのはうれしいことである。なおビートルズ万華鏡は中国製である。
日本万華鏡博物館は予約優先です。休館日は不定。自分の好きな日時で予約ができます。見るコースは約30分、1000円。作るコースは約45分、3000円から4000円台のキットを選んで、簡単できれいな万華鏡を手作りします。電話で予約を Tel.048-255-2422
ホームページ nihonmangekyouhakubutsukan.jindo.com からも申し込めます。
〒332-0016 川口市幸町2-1-18-101 JR京浜東北線川口駅東口から徒歩5分です。
●『地球の歩き方 2023~24 埼玉』に日本万華鏡博物館が掲載されました。
●館長 大熊進一の講演会が開催されます
愛媛県総合科学博物館特別展
『物理学者が出会った美の世界 カレイドスコープ ワンダーランド』
日本万華鏡博物館館長・大熊進一の記念講演会
「19世紀の最新科学・万華鏡の秘密を解き明かす」
愛媛県総合科学博物館で開催されている特別展『物理学者が出会った美の世界
カレイドスコープ ワンダーランド』
で日本万華鏡博物館館長・大熊進一の記念講演会が開かれます。
題して
「19世紀の最新科学・万華鏡の秘密を解き明かす」
8/28(日) 14:00~15:30(開場13:30)
会場 : 愛媛県総合科学博物館第一研修室
受講料 : 無料
申し込み不要
先着40名様
です。どうぞお出かけください。
●2022夏の出張万華鏡教室のお知らせ
7/30(土)10:30~、よみうりカルチャー横浜(Tel.045-465-2010)
(約90分、以下同) 万華鏡はいつどこで生まれたのだろう? 今と昔の万華鏡はどこが違うのだろう? 万華鏡の秘密を紐解きながら、万華鏡を手作りします。小学校高学年以上、もちろん大人もOKです。
参加費3300円、教材費は4000円。詳細は電話で確認してください。
8/1(月)10:30~、よみうりカルチャー恵比寿(Tel.03-3473-5005)
Aキットは手のひらサイズのかわいい万華鏡を作ります。2等辺3角形に鏡を組みます。教材費は2500円。
Bキットは光のシャワースコープ(限定5人。教材費7000円)
受講料一般は2750円、維持費385円、詳細は教室へ。
8/2(火)13:00~、毎日文化センター(Tel.03-3213-4768)
Aキットは2等辺3角形に鏡を組むかわいい万華鏡を作ります。
教材費2750円。
BキットはWミラー(2ミラーと3ミラーの鏡を組んで一つの筒の中に入れてみます) 教材費7700円。限定5人。
受講料2900円。詳細は教室へ。
8/3(水)10:30~、よみうりカルチャー八王子(Tel.042-622-6211)
Aキットは2等辺3角形のかわいい万華鏡を作ります。
教材費2500円。
Bキットは、映像が飛び出して見える3Dの万華鏡を作ります。
教材費6000円。限定5人。
受講料一般2640円。維持費352円。詳細は教室へ。
8/9(火)10:30~、よみうりカルチャー自由が丘(8Tel.03-3723-7100)
Aキットは2等辺3角形のかわいい万華鏡を作ります。
教材費2500円。
Bキットは円筒形のシリンダーに大きなビーズとオイルを入れて美しい映像を作ります。教材費7500円。限定2人。
受講料は3608円。詳細は教室へ。
8/16(火)15:00~、よみうりカルチャー荻窪(Tel.03-3392-8891)
Aキットは2等辺3角形のかわいい万華鏡を作ります。
教材費は2500円。
Bキットは4ミラーをひし形に組み、花火のような映像を楽しみます。教材費は5500円。限定7人。
受講料一般2530円。詳細は教室へ。
参加者ははさみとビニールテープをご持参ください。セロファンテープは劣化すると
割れますので不可。ビニールテープはどんな色でもOK。100円ショップで売っていま
す。細かなことは参加する教室で確認してください。
★写真はイメージです。今回作る万華鏡の映像写真ではありません★
●2022年夏の特集展示のお知らせです。
灯台と万国博覧会の万華鏡展
19世紀の最先端科学だった灯台の光の展示は、初期の万博会場の人気を集めた
2022夏の特別企画展(7/15金~9/19月・祝日)
万華鏡は灯台の光をより遠くへ届かせる研究の中から1816年、スコットランドの物理学者デビット・ブリュースターによって発明された。当時の灯台の光は、表面鏡を使ってより遠くへ届かせるようにしていた時期で、鏡の反射の間に様々な色が美しかったところから万華鏡が発明された。フレネルレンズの出現により、灯台は一躍19世紀の最先端科学として認知され、第一回国際万国博覧会がロンドンで1851年に開催された時には、多くの人が灯台の光に興味を示した。文化が広まっていくためには、人間と物と情報が必要となる。それを大量に動かすためには、船の大型化と、夜間でも船を動かすことができる灯台の存在である。蒸気機関の発明はスコットランド人のワットであり、その大型船が19世紀から躍動した。スコットランドには世界灯台の父と呼ばれたロバート・スティーブンソンという人物がおり、灯台の技術を広めていった。スティーブンソン一族の支援を受け、1868年江戸時代が幕を閉じるときに来日したのがリチャード・ブラントン。彼は明治政府のお雇い外国人として、日本で30基ほどの灯台を設置し、日本灯台の父と呼ばれている。こういう経緯があり、万華鏡が1980年以降、アートとして変身した時に、不思議で美しい万華鏡を現わすために、灯台をモチーフとした万華鏡がつくられるようになった。ブラントンは横浜の街づくりの父としても知られ、彼の胸像が横浜球場に隣接する横浜公園に設置されている。
1862年の第二回ロンドン博覧会に、日本遣欧使節団が訪れ、福沢諭吉が『西洋事情』を1868年に出版。1873年ウィーンで開かれた万博に日本国として初めて参加した。世界への日本デビューといった感じで、日本と万博の関係が続き、その約100年後、1970年に大阪万国博覧会が開かれる。そしてなんと、その会場で大阪万博の万華鏡が販売されていた。
「不思議なメガネ EXPO SCOPE パビリオンの美しさが再現!」と銘打たれ、値段は450円である。筒には様々な格好をした子供が15人描かれているが、時代を現わしているのは黒人の子供がいない事。風景を万華鏡映像にするテレイドスコープで、2枚の鏡を45度の角度で組んでいる。まさしく万博会場は万華鏡の中を覗くようなイメージだった!!
以降、75年に沖縄海洋博、85年につくば万博、90年に花と緑の万博(大阪)、2005年に愛・地球博(愛知万博)と開催されている。各会場では、小さなおもちゃの万華鏡は販売されているが、大阪万博の24Cmの大きさのものは見ていない。それが05年の愛知万博になると、世にアートな万華鏡が知られ、名古屋市のパビリオンとして高さ47mの巨大万華鏡も設置された。ゆえに大小様々な万華鏡が販売され、その大半をコレクションした。2010年の上海万博にも出かけ、パンダとキャラクター”海宝”の「世博万花筒」2本を収集した。
日本万華鏡博物館は予約優先です。見るコースは約30分、1000円。作るコースは約40分、3000円前後。Tel.048-255-2422もしくはホームページから。川口駅から徒歩5分。
ホームページは nihonmangekyouhakubutsukan.jindo.com です。