ベアーズ・スコープ

唯一無二のベアーズ・スコープ

 

 日本万華鏡博物館の最高のコレクションが、万華鏡作家の皆さんにお願いして制作してもらった、世界でたったひとつしかないベアーズ・スコープです。この熊のマークは1985年、小生が企画編集の株式会社ベアーズを設立した時に、イラストレーター(現在は作家でもある)の安西水丸さんに描いてもらった社章です。その熊をモチーフにして万華鏡にしてもらいました。これは山見浩司さんの作品。覗くと、熊がたくさん反射し、光の筋が無数に飛び出してくる映像を楽しみます。

 下の赤い熊は、還暦記念に作ってもらったレッド・ベアーズ。ベアーズ・スコープの初代は山見さんに作ってもらったホワイト・ベアーズです。山見さんのベアーズ・スコープは、これまで6点あり、それぞれがアイデア豊かで、楽しんで作ってくれたんだ! という感があふれています。ずっとと見ていても飽きない作品に仕上がっています。

 角敏郎さんのベアーズ・スコープは、電動式でダブルミラー・スコープ(2ミラー&4ミラー)になっています。耳の両サイドに覗き窓があり、ゆっくりと回転していく映像が楽しめます。4ミラーの映像は、円筒が回転しているような感じでみえます。

 赤銅のベアーズ・スコープは、還暦記念で角さんに制作してもらったもの。ソーラーパネルをつけて、太陽光で動かします。こちらは両目(2ミラー&3ミラー)から覗きます。小さなソーラーパネルでもかなりのパワーを発揮してくれる優れもの。電気でも、太陽光でも自由自在にアイデアを発揮した万華鏡を覗いていると、気分がスッキリしてきます。

 投影式のベアーズ・スコープは、依田満・百合子夫妻の作品。これも還暦記念に作ってもらったもので、映された映像の中に熊が出てきます。もちろん、いつも見ることができるわけではなく、その瞬間を心待ちにしてください。

 森の中から顔を出しているベアーズ・スコープは、中村明功・あや子夫妻の作品。愛らしい万華鏡に思わず頬も緩んでしまいます。

 一点物のベアーズ・スコープこそ、21世紀の万華鏡といえるかもしれません。唯一の万華鏡に流れる無限の映像を楽しんでください。

 

☆ベアーズ・スコープは、2012年8月の埼玉県川口市幸町への移転に併せ、現在、新しいベアーズ・スコープを制作してもらっています。今回は、アメリカからチャールズ・カラディモスと、マーク・トゥイックルの2人にもベアーズ・スコープの制作をお願いしています。日本の作家の分と合わせ、NEW・ベアーズ・スコープが10点ほど誕生し、新しい日本万華鏡博物館のオープニングを飾る予定です。